「武」
甲野 善紀 /井上 雄彦
宝島社 刊
発売日 2004-04-27
死に方の美学 2004-08-12
この本は対談集だが、大きく3つのことが書かれている。
武を極めることによって得られる悟り、哲学について、そして、
近代スポーツの科学的トレーニングに対する批判、
最後が、武士道についてだ。
武士道については、お互いを殺しあう運命を美学に昇華して受け入れ、
自分の美意識に殉ずる人が武士であるという。
そして死に方にも徹底してこだわる。
どう生きるかを考える人は多いが、どう死ぬべきかを考える人は
今の日本にほとんどいないのではないだろうか。
これを読む若い人へのメッセージとしては、
自分の価値観を持ち、自分が大事に思うことを守るために怒れるような
緊張感を持つべきだと述べている。
しかし何が大事で正しいことなのかについては、それは各々が
探っていくべきだという。
その点については、今のようなマニュアル世代にはひょっとしたら
物足りないと感じるかもしれない。

